“ビオチン”は美肌づくりに貢献してくれるって本当!?
日本では“ビオチン”という成分名に耳慣れない人も多いかと思いますが、サプリメント大国アメリカでは肌細胞を再生してくれるビタミンとしてよく知られている成分です。
今回は、美容業界や皮膚科などではすでに注目されているビオチンについてご紹介します。
■“ビオチン”“ってなに?
ビオチンは、体内のエネルギーの代謝や産生に関わりを持つ水溶性のビタミンの一種。ビタミンB群に属していて、「ビタミンH」とも呼ばれています。人体内部では生成できない成分で、サプリメントなど外部から摂取するしかない成分です。
水溶性のため多量に摂取しても排出されるため過剰症の心配はありませんが、ビオチンが不足すると、肌荒れ・脱毛・舌炎・結膜炎などの症状が起こることがあります。
ビオチンを多く含む食材として、卵やレバー、ピーナッツやアーモンド、大豆、いわしなどの食品に含まれるたんぱく質と結合して存在しています。意外な食品では、インスタントコーヒーにもビオチンが含まれています。
■“ビオチン”“の効能
最近、美容クリニックなどで“美肌注射・美肌点滴”として施術メニューにも加わっているほど美肌づくりのために注目されている成分のビオチン。血行を促進し皮膚再生能力を高めるとともに、細胞を活性化させ、老廃物排出の手助けもしてくれる美肌効果が期待できます。また、毛細血管を拡張させて血行が良くなることで頭皮にもよい影響があるため、抜け毛・白髪予防、育毛効果もあると言われています。
さらに、“ヒスタジン”というアレルギーのもとになっているアミノ酸を体外に排出したり、壊れた皮膚を再生したりなどの働きもあると言われており、皮膚科ではアトピー性皮膚炎の治療にも用いられています。
■“ビオチン”“効果を最大に引き出すためには
ビオチンは、水溶性ビタミン。水に溶けやすく熱に弱いため、食材を調理している間に栄養素が失われてしまうこともあります。
(1)1日に複数回に分けて摂取する
(2)ビタミンB群と一緒に摂取する
(3)ビタミンCと一緒に摂取する
などの工夫をするとより効率よくビオチンを摂取することができます。
日ごろ、アルコール摂取量・喫煙量が多い、過度の偏食、腸内環境が良くない・便秘、ある特定の抗生物質や睡眠薬の服用を続けている人はビオチンが不足しがちだと言われていますので、上記に当てはまる人は普段の生活習慣・食習慣を見直してみましょう。
研究の結果、美肌づくりにひと役買ってくれることが判明している“ビオチン”。日ごろの食事やサプリメントで上手に補給してくださいね。