連休は人の心をダメにする!? 五月病を回避する時間術とは
昔からよく耳にする“五月病”。五月病とは、新入社員や新入生などが新しい環境に適応しきれないことが原因で起こると言われていますが、皆さんは今年、ゴールデンウィークが過ぎた頃、なんとなくやる気が起きない…なんてこと、ありましたか?
今回は働き方と天職を考えるウェブマガジン『瓦版』が男女263人を対象に行った「五月病」にまつわるアンケート調査の結果と、五月病を回避する時間術についてご紹介します。
■五月病にかかったと自覚しているのは3人に2人
まず、「五月病にかかっていると感じますか」と聞いてみたところ、「とても感じる」と回答した人が34%、「やや感じる」の37%と合わせると67%、約3人に2人が五月病に書かっていると感じていることが分かりました。やはり、ゴールデンウィーク中にたっぷり休むと切り替えが難しいのでしょうか。
■五月病対策、第1位は「時が過ぎるのを待つ」
次に、「五月病対策を何かしていますか」と質問した結果、最も多かった回答は「時が過ぎるのを待っている」(64%)でした。五月病は、うつ病と違い、一過性のものといわれているので、「そのうち治る」という感覚が身についている人が多いのかもしれません。なんとなく気分が落ち込むのが症状ですから、自ずとそうなる側面もあるのでしょう。
次いで、「仕事以外でモチベーションを保つ」が27%、「目標を新たにもって臨んでいる」が5%と続きました。この辺りは、モチベーションをキープすることに主眼を置いた、スマートな対策といえそうです。趣味派と仕事派に分かれた感じですが、趣味派が圧倒的なところは、五月病対策らしい感じですね。
■五月病を回避する時間術とは
環境の変化があるゴールデンウィーク明けに発症する人が多いことから“五月病”と呼ばれていますが、実際、環境の変化があればいつでも起こる可能性があります。ここでは、五月病を予防するための時間の使い方のポイントをご紹介します。
(1)生活のリズムを崩さない
平日の疲れをリカバーしたいと休日は寝て過ごすという人も多いと思いますが、これでは体の疲れは取れても脳の疲れは取れません。また、リフレッシュしたいと休日に羽目を外して遊び倒す人もいるかもしれませんが、度が過ぎてしまうと、これもあまり良くありません。
オンオフの切り替えは大切ですが、平日と休日の過ごし方が極端に異なると月曜日の朝に無気力状態になりやすいで気をつけましょう。
(2)趣味の時間を持つ
人は悩みにぶつかると、思考がその悩みにフォーカスしてしまう傾向があります。その悩みと上手に距離を取り、ストレスを溜めづらくするにはその悩み自体を忘れる時間を持つことが大切です。自分が無心になれる趣味の時間を持つようにしましょう。
何をすれば良いのか思い浮かばない人は、手軽にできる散歩がお勧め。歩いている間、セロトニンというハッピーホルモンが分泌され、ウォーキングは気分がすっきりするだけでなくポジティブな気持ちにさせてくれる効果があります。
(3)睡眠時間を確保する
五月病は思考力の低下やネガティブな発想をしやすい時期になりやすいです。しっかり睡眠を取って脳に十分な休息を与えることがポイントです。睡眠不足は免疫力低下にもつながるので病気にかかりやすくなります。体調が優れないとネガティブな考え方になり悪循環に陥ってしまいますので、忙しくても睡眠時間は確保しましょう。
今回は、五月病予防のための時間の使い方についてご紹介しました。ストレス発散のために夜な夜な飲み歩いている人やどうもやる気が起きなくて困っている人は、今回の記事を参考に、毎日の時間の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。
【参考】
※五月病について –全研本社