コンプレックスはカバーするべきか?それとも活かすべきか? ~陰と陽~
最近、一般の女性を対象として、メイクテクニックを見直してさらにキレイになるためのメイク講座をスタートしたのですが、先日受講生からのこんな質問がありました。
「目が小さいのがコンプレックスなので、大きく見せるにはどうすればいいですか?」
この質問はどの回でも登場する質問です。質問者がイメージしているのは石原さとみや北川景子、ローラなどテレビや雑誌で活躍している方たち。確かにぱっちり二重が印象的で、キラキラした瞳に吸い込まれそうになります。しかし、「目が小さい=NG」というわけではありません。例えば、綾瀬はるかや吉高由里子などは目もとをよく見ると奥二重で、決してぱっちりお目目とは言えません。でも、彼女たちは女性らしい雰囲気を醸し出し、人気があります。
その秘密は「瞳」にあります。
「目が大きい=美人」と信じ込んでいて、上下まぶたに黒いアイラインを太く引いている人を時々見かけますが、そのメイク方法では目が大きく見えるどころか目の周りが黒ずんで汚らしくさえ見えます。ただ単純に、目を大きくすることを考えるのではなくアイメイクのポイントは「瞳がキレイに見えるか」を基準に考えるのがポイントです。瞳が元から汚いという人はいませんよね。ですので、「瞳がきれいに見えるか」がポイントであれば、コンプレックスなんて関係ないのです。
「メイクはコンプレックスを隠すもの」と考えている人が多いようですが、実はそうではありません。隠そうとすれば隠そうとするほど、かえってそこに固執してしまって、上手にカバーできなければ隠しきれないことにストレスが生じるようになります。
自分では分からないものですが、コンプレックスは他人から見たら長所や個性だったりします。ですので、私は顔に限らず、体型や性格も隠すのではなく伸ばすことを基準に考えることをお勧めしています。
中国思想で「陰と陽」という考え方が有ります。「この世のあらゆる事象は、“陰と陽”の相反する二つの性質を持ち、両者の調和によって世界が保たれている」。この考え方を「陰陽思想」と言いますが、人間は陰と陽(良いところと悪いところ)があってひとりの人間なのです。なので、悪いところにばかり目を向けず、自分の良いところを伸ばすことも考えると、より素敵な人生になりますよ。
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文・高橋果内子
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