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免疫力とホメオスタシス(恒常性)

 

「○○を食べると免疫力アップ!」などのキャッチコピーを見かけることも多いかと思いますが、免疫力とは一体何なのでしょうか。今回は、免疫力と人間が持つホメオスタシスの力についてご紹介いたします。

免疫力とは「疫(病気)から免れる機能」

免疫力とは、言葉の通り「疫(病気)から免れる機能」、すなわち病気などに対する抵抗力のことです。私たちは目に見えないウイルスや病原菌などにさらされていて、免疫力によって私たちの体は守られています。毎日健康で過ごすために免疫力は欠かせないわけです。

これまで大きな病気にもならず今は元気でも、免疫力は20代をピークに低下すると言われているため、ある程度年を重ねてくると「ちょっとしたことで疲れる」「風邪をひきやすくなった」「肌荒れが気になる」などの不調が起こることが増えてきます。

おすすめ免疫力アップ法

ここでは、免疫力を高めるために覚えておきたいポイントを3つご紹介します。

1)体温を上げる

体温が1℃下がると免疫力が約30%も低下すると言われています。血行不良になると、体内に十分な栄養と酸素を送り届けることができず、老廃物の排出もうまくできなくなります。

自分の平熱を知り、低体温の方はこれ以上平熱が低くならないように気をつけましょう。

2)免疫力を高める食事をする

食事は私たちの体を作る大切な要素の一つ。免疫力アップには、海藻やキノコ、緑黄色野菜や発酵食品などがお勧めです。毎日忙しくてと諦めず、手軽に取れるサラダなどから始めてみましょう。

3)ストレスを溜めない

昔から「病は気から」とよく言いますが、これは本当のお話。免疫システムが低下する原因の中でもストレスは大きな要因です。ストレスが溜まると自律神経が乱れて、心身ともに疲れやすくなります。

免疫力とホメオスタシス

先にも述べたとおり、免疫力とは人間がもともと持ち合わせている病気などに対する抵抗力のことですが、人間はホメオスタシス(恒常性)という力も持っています。ホメオスタシスとは、生物が常に生理的にバランスのとれた状態を維持しようとする性質のことです。例えば、夏の暑い日に気温の上昇に合わせて体温を一定に保つために発汗するのは、ホメオスタシス機能の作用です。このホメオスタシスは、体温の調節だけでなく、血圧の調節・体液の浸透圧の調節・ウイルスや細菌に対する抵抗などにも働きます。

人間は本来、体を健康で安定した状態と維持するようにできています。健康管理のために、このホメオスタシス機能を発揮できる環境を作っておくことが大切です。

年齢を重ねるごとに「体調が崩れると。なかなか回復しない」など、体調不調に悩むことが増えると思います。加齢だけではなく、食生活の乱れやストレス過多、睡眠不足などの生活習慣の影響も受けやすく、悪い生活習慣を続けているとさらに免疫力・ホメオスタシスが低下してしまいます。

いつでも気持ちよく生活できるように、食生活や睡眠環境を見直してみてはいかがでしょうか。

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