引き出物要らないから安くして!ゲストが悩むご祝儀問題とは
6月と言えば“ジューンブライド”。直訳すると6月の花嫁という意味ですが、欧米では6月に結婚すると生涯幸せな結婚ができるという古くからの言い伝えがあります。その影響からか6月に挙式をするカップルも多く、招待された側としては嬉しい反面、悩んでしまうのがご祝儀問題。「いくら包めば良いの?」「ご祝儀袋はどうすれば?」など不安に思うことも多いようです。
そこで今回は、会費制結婚式サービスを提供するアールキューブが男女176名を対象に行った「ご祝儀に関するアンケート」から分かったご祝儀に関する本音と、ご祝儀に関するマナーについてご紹介したいと思います。
■約3人に2人はご祝儀貧乏経験者
まず、「ご祝儀でいくら包むか、悩んだことありますか」と聞いてみたところ、「はい」と答えた人が69.9%、約7割の人はご祝儀で悩みを抱えた経験があると回答しました。
また「“ご祝儀貧乏“で、悩んだことはありますか」という質問対しては、63.1%の人が「はい」と回答し、半数以上の人が友人の結婚するタイミングが重なるなどでご祝儀の金額がかさみ、困ったことがあるようです。
■ご祝儀を挙式会場到着後に準備する人が約3人に1人
「ご祝儀袋を、いつ・どこで用意しますか」と質問してみたところ、「自宅で前日」が73.3%と最多。次いで「自宅で当日」(24.4%)、「会場近くの喫茶店、飲食店」(10.8%)、「会場内」(9.7%)、「会場のトイレの中」(8.0%)という結果に。自宅ではなく、会場到着後に準備を始める人が28.5%、約3人に1人いることが判明しました。
また、「ご祝儀を渡す時に、袱紗(ふくさ)を使いますか」と聞くと、「いいえ」と答えた人が30.7%、ご祝儀袋の準備が面倒で用意するもの当日という人が半数以上、袱紗を持っていない人も多いことが分かりました。
■今さら聞けない!ご祝儀のマナー
結婚式に招待された時に慌てないで済むように、ご祝儀のマナーを覚えておきましょう。
(1)ご祝儀の金額は相手との関係性を考慮して
ご祝儀は、式場の格式や新郎新婦との関係、ご祝儀を包む側の地位や年齢、地域や習わしによっても様々です。 リクルートが運営するブライダル総研の調査によるとカップルが友人なら3.0万円、部下なら3.9万円、教え子なら3.7万円が平均だそうです。
これまで割り切れる数は“割れる”、“切れる”と縁起が悪いので避けた方が良いと言われていましたが、最近では“2”はペアを表す数字として2万円を包む事も一般的になってきました。平均が約3万円ですが、社会人になりたての人など余裕がない人は無理せず2万円を包んでも大丈夫です。
(2)ご祝儀袋は“結びきり”を選ぶ
ご祝儀を入れる袋は、水引が一度きりの意味を持つ“結びきり”のご祝儀袋を使用しましょう。“結びきり”とは一度結んだらほどけない結び方。蝶結びは、「何度も繰り返されて欲しい」という意味があるので、婚礼での使用はタブーです。デザインもシンプルなものから華やかなものまで様々ありますが、贈る金額とのバランスを大切にしましょう。最近のご祝儀袋は外袋にそのご祝儀袋に包んで贈る金額の目安などが記載されていますので、参考にしましょう。
(3)ご祝儀は袱紗に入れて持参する
金封を裸で持参するということは、“先方に対する礼を失する”ということに繋がり、お祝いは袱紗に包んで持参するのが礼儀です。袱紗の色にも意味があり、暖色系の明るい色は慶事用、寒色系の沈んだ色は弔事用です。紫色はどちらに使っても大丈夫なので、いくつも購入するのが面倒な人は紫色を用意しておきましょう。
冠婚葬祭はルールやマナーが厳しい……と感じる人も多いかも知れませんが、あまり堅苦しく考えすぎず、結婚するお二人をお祝いする気持ちを大切に、準備を進めてお祝い当日をお迎えしましょう。
【参考】
※結婚式の本音/ご祝儀に関する是非を問うアンケート調査 – アールキューブ