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一日25gで健康に!?高カカオチョコレート人気の秘密とは

 

2月を目前に控え、街並みはこれから徐々にバレンタインムード一色に。義理チョコ本命チョコだけではなく最近では友達に渡す友チョコや自分へのご褒美として購入する自分チョコもブームのようだ。

そして、チョコレートの主成分と言えばカカオだが、ここ数年、美容・健康効果も期待できると話題なのが高カカオチョコレートだ。「高カカオチョコレートは太るんじゃない?」とお思いの人も多いと思うので、今回は、トレンド総研が公開した高カカオチョコレートに関する情報をもとに、実態をご紹介する。

アジア初の研究で示されたカカオポリフェノールの健康効果とは

初めて日本人を含むアジア系人種を対象としてチョコレートの健康効果を実証する調査を行った愛知学院大学心身科学部の大澤俊彦教授によると、

「高カカオチョコレートに含まれるテオブロミンは、精神的な安定をもたらします。難消化の食物繊維リグニンは、腸管内の残留物の排出に寄与します。その他にも、様々な成分により高カカオチョコレートは健康増進に作用すると考えられています。

私の研究では、カカオポリフェノールには、①血管壁をしなやかにする、②血圧を下げる、③HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やすといった効果があることが、統計的に有意な結果として認められました。さらに、これらはいずれも動脈硬化の重要なファクターとなりますので、カカオポリフェノールには、動脈硬化の防止の効果が期待されると言えるでしょう。

そして、カカオポリフェノールに期待される健康効果はこれだけにとどまりません。脳に多く存在するDHAの酸化が認知症の原因になると言われていますが、抗酸化作用を持つカカオポリフェノールには認知症予防の効果も期待されます。また、体内の活性酸素により引き起こされると言われるリウマチや癌、高齢者の運動機能障害などにも、その効果が期待されています。」

■1 25g 太らない&健康効果の両立可能

高カカオチョコレートが身体に良いのは分かったが、食べたら太るという説も。これについて、大澤教授は

「高カカオチョコレートだから太るということはありません。私の研究では、毎日25gずつ、4週間にわたって高カカオチョコレートを食べ続けてもらいました。その際のカロリーは、1日あたり約140kcalです。日常生活の中で自然に摂れるこの程度の量であれば、太るということもないでしょう。実際に、今回の実験でも、被験者の体重や BMI に変化はありませんでした。

そして、この量でも、きちんと統計的に有意な健康効果があることも分かりました。25gというのは、板チョコレートの大きさで言うと 5 かけらくらいです。ワインのお供など、ふだんの食事に無理なく自然に組み合わせることができる量としても、オススメです。

何よりも食べる量が重要なのです。適量を食べている限りは、それだけで太るということは決してありません。欧米での実証実験では、ホワイトチョコレートあるいはダークチョコレートを定期的に100g 食べてもらうというのが一般的ですが、その時の摂取カロリーはおよそ600kcalにのぼります。これでは、明らかに食べすぎです。その過程で、太る人も出てきても当たり前でしょう。」

身体的にストレス状態にあるラットにカカオポリフェノールを与えたところストレスが緩和された、という実験結果などもあり、チョコレートを食べることは心身ともに効果的なようだ。しかし、高カカオチョコレートはカカオ含有量が多いことから脂質が高く、その分カロリーが高い物もある。大澤教授の指導通り食べる量に気をつけて

【参考】

高カカオチョコレートトレンド 10 周年とオトナのバレンタインに関する調査トレンド総研

http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201501196980/

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