甘い物好きに朗報!週1枚の板チョコで糖尿病リスクが最大●%低下が明らかに
以前、「罪悪感は捨ててよし!美の達人が断言するチョコの嬉しい効果とは」の記事で、チョコレートは食べる量にさえ気を付ければ美容・健康効果が期待できることを紹介したが、今回新たに糖尿病リスクを軽減するという研究結果が発表された。
そこで、今回はその研究結果と、遺伝子検査サービス『MYCODE(マイコード)』を手がける、DeNAライフサイエンス所属の管理栄養士の資格を持つアドバイザーからのチョコレートの食べ過ぎに関するコメントを紹介する。
■太りそうなイメージのチョコレートで、糖尿病のリスク低下?
チョコレートは糖分も脂肪分も多いことから太りそうなイメージがあり、食べ過ぎは健康への悪影響があるのではないかと気にする人もいるだろう。
そんなチョコレートだが、意外なことに糖尿病になるリスク低下に貢献することが東京医科大学とハーバード大学の共同研究によって明らかとなった。この結果は、2014年11月26日、栄養学の国際誌である『アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション誌』のオンライン版で報告された。
■糖尿病リスク最大17%減!その方法とは
研究グループは、米国の健康な男性1万8,000人以上のデータを分析し、チョコレートと糖尿病発症についての関係を調査した。その結果、チョコレートを全く食べない人と比較した時、チョコレートを多く食べている人は、糖尿病のリスクが低くなっていることが判明。糖尿病リスクは、板チョコ換算で、月に半分から1枚半で7%減、週に板チョコ半分で14%減、週に板チョコ1枚で17%減と言う。週に1枚チョコレートを食べることで、糖尿病リスクが最大17%も減少できる可能性があるのだ。
今回、調査対象は男性のみだったが、今後の研究によっては女性にも同じような傾向がある可能性も非常に興味深い結果が出たが、効果が見られたのは65歳以下の健康な標準体重(BMIが25以下)の人だけだった、ということをひと言付け加えておく。
■チョコレート食べ過ぎの注意点
今回の研究で、糖尿病リスクが軽減されることが明らかとなったが、やはり食べる量には注意が必要だ。
「チョコレートはカロリー及び脂質が高いので、継続的な食べ過ぎは肥満の原因になります。適量なら、カカオに含まれる成分テオブロミンにリラックス効果や集中力を促進させる効果もありますが、食べ過ぎは脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病を引き起こしかねません。チョコレートの健康効果を期待するのであれば、カカオ含有量の多い物を、あくまでも適量食べるようにしましょう」と管理栄養士の資格を持つアドバイザー・高橋陽子氏はアドバイスしている。
チョコレートに美容・健康効果が期待できるという情報はよく耳にするが、やはり何事もバランスが大切。過ぎたるは、なお及ばざるがごとし。どんなにチョコ好きでも食べる量はほどほどに。