アレルギー性敏感肌やアトピー肌の人に「天然成分」がお肌に良い理由
アレルギー性敏感肌やアトピー性皮膚炎などでお肌が乾燥してかゆくて眠れない…そんなお肌トラブルに悩まされる人は、花粉が飛びやすい春や、空気が乾燥する冬はお肌状態がいつも以上に荒れてしまいますい時期。
ステロイドは「即効性があるけど、手放すと状態が悪化してしまう」、「副作用が気になるからできれば使いたくない」などの声もよく聞きます。
そこで、今回は炎症やかぶれを抑えるために製品に含まれる「天然成分」についてお話したいと思います。
■「天然成分」とは
「天然成分」とは、地球上に存在する動物や植物、鉱物と言った自然界に存在しているものから抽出している成分のことを指します。「天然」と聞くとお肌に優しいイメージをお持ちかと思いますが、イメージ通り、天然由来のものは人にも環境にも優しいものが多いです。
それに対し、「化学成分」「合成成分」とは、自然界に存在せず、開発研究によって作られたもの。合成的なものでは、即時的効果を感じやすいものが多いですが、人間の皮脂との親和性があまり良くないため、お使いになる人のお肌や免疫力の状態によって、お肌トラブルにつながる人もいます。
■代表的な「天然成分」
「天然成分」の商品は「合成成分」のものに比べ、即効性を感じにくいかと思います。しかし、即効性はないけれど、日々のケアで自然の恵みを上手に取り入れることで、お肌状態を少しずつ良い方へと導いてくれます。
代表的な「天然成分」として
(1)ヒアルロン酸…もともと人の体の中にも存在する成分。お肌の潤いと柔軟性を保ち、細菌感染防止の役割も。
(2)スクワラン…サメ類の肝油内に多く含まれる天然オイル。お肌の保湿や収斂、柔軟作用があります。
(3)はちみつ…言わずと知れたはちみつは、保湿効果に優れています。最近では乾燥によるお肌トラブルをケアする成分として多くの製品に含まれています。
■「天然成分」配合と言っても全てがOKなわけではありません
「天然」という言葉に対し、良いイメージを持っている人が多いことはお伝えしましたが、実は気をつけたいのはその配合量(配合比率)。商品にはある一定量の成分が配合されていれば「●●配合」と表記することができます。
しかし、お肌トラブルが気になる方は「天然成分100%」の商品を使うようにしてください。お肌への負担が軽減されることと、万が一、その商品を使ってトラブルが悪化してしまった場合は、その成分はご自身のお肌には合わないということがはっきりと分かるからです。
お肌のターンオーバーは28日周期と言われています。化粧品はお薬ではありませんので、今日使って明日状態が良くなる、ということは基本的にありません。普通よりもお肌の状態が弱っている時は、いつも以上に手間ひまをかけてお肌をちゃんとケアして、そのケアを長い目で続けてみてくださいね。