入籍するけど式はしない派が約●割!「ナシ婚」三大理由、1位は
入籍だけして結婚式はしない“ナシ婚”。2014年の婚姻件数64万9,000組(厚生労働省 2014 人口動態統計)に対し、結婚式件数は35万件(2005年 サービス産業調査)の発表から、入籍者のうち約半数程度は結婚式をしていない計算になる。
そこで今回、結婚式場選びの口コミサイト『みんなのウェディング』が、316名の既婚者を対象に行った「ナシ婚」についての調査で明らかになった“ナシ婚”の実態についてご紹介する。
■「ナシ婚」の三大理由は4年連続「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー的行為が嫌」
挙式、披露宴を行わなかった理由について聞いてみたところ(単一回答)、「挙式や披露宴をする資金がなかった」「費用が高そう」といった「経済的事情」(23.1%)がトップ。次いで、「さずかり婚」(20.6%)、「セレモニー的行為が嫌」(15.5%)が三大理由となった。過去4年の調査結果の推移をみても、順位に変動はみられなかった。
その他には、「家族の諸事情」(9.8%)、「挙式や披露宴以外の事にお金を使いたい」(9.2%)、「再婚のため」(8.2%)といった理由が挙がった。
■「ナシ婚」の方々 本音は…
“ナシ婚”を選択する理由は様々のようだが、その本音は…
<経済的事情>
・「余裕ができたらやればよいという考えだったため」(神奈川 30代 女性)
・「貯金もなかったし、親からの援助もなかったので」(京都 30代 女性)
<さずかり婚>
・「おめでた婚で、どのタイミングでやったらいいかわからない」(千葉 20代 女性)
・「おめでた婚だった為、挙式など行う時間も余裕もなかった。子供がもう少し大きくなったら考えようと思っていた」(東京 20代 女性)
・「出産をして落ち着いてからしたいと思ったから」(宮城 20代 女性)
<セレモニー的行為が嫌>
・「日本の披露宴のスタイルに興味を惹かれない」(大阪 30代 女性)
・「相手はしてもしなくてもいい、というスタンスだったため、実際やるとなるとあまり協力が得られないような気がしたので」(沖縄 20代 女性)
<複合的要因>
・「遠距離で、それぞれがお互いの地元以外のところで就職していたためタイミングが合わなかった。さらに資金も余裕がなかったので、入籍のタイミングと同じでなくてもよいのではということになった」(愛知 30代 女性)
・「金銭的に余裕がなかったことと、目立つことや派手なことが好きではない為」(東京 30代 女性)
・「お金がないのもありますが、挙式をすることが少し恥ずかしくも感じるため」(新潟 20代 女性)
・「先に妊娠したことと、夫が再婚のため。いつか式はしたいけどすぐにはできない」(兵庫 20代 女性)
と様々な本音コメントが寄せられた。「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー的行為が嫌」の三大理由と合わせて、タイミングや再婚、子供、お互いの価値観、家族の距離など、複合的な理由でナシ婚に至っている様子が伺える。
■「ナシ婚」層、「将来的にあるかもしれない」が4年連続約4割
今後の挙式・披露宴の予定について聞いてみると、36.4%の人が「(具体的な予定はないが)将来的にあるかもしれない」と回答。過去4年の推移を見ても、約4割の人が「将来的にあるかもしれない」と答えており、潜在的に挙式・披露宴を行う可能性のあるナシ婚層が毎年存在し、積み上がっていることが分かった。
“ハデ婚”・“ジミ婚”に続き、最近では“ナシ婚”が増えつつあるのが実情のようだ。挙式・披露宴はセレモニーなので二人の結婚生活に絶対必要なものではないと考える人も増えているようだが、周囲に祝福され、新郎新婦にとって大切な思い出の一つになるイベントでもある。「結婚式を通して、夫婦としての意識が高まった」という人もいるので、これから結婚を控えている人は二人でよく話し合って決めよう。
【参考】
「ナシ婚」についてアンケート調査 – みんなのウェディング