ナッツは意外に低カロリー?最新研究でくるみのカロリーが21%少ないことが判明
ナッツはカロリーが高いというイメージが先行して食べることを控えている人も多いかもしれませんが、先日、アメリカの栄養学専門誌『ジャーナル・オブ・ニュートリション』にて、最新の研究結果が発表されました。
今回は、誌面で発表された、ナッツの中でもポピュラーな“くるみ”についてのお話と、くるみの持つ健康成分、くるみを使ったお料理レシピなどをご紹介したいと思います。
■くるみの代謝エネルギーは意外に低かった!
今回発表された研究結果は、米国農務省(USDA)農業研究局の上席研究員で生理学者のDavid J. Baer博士により行われた研究によるもの。「くるみのカロリーは現在USDAが定めている数値よりも少ないことが明らかとなった」と発表されました。1食分(1オンス=約28グラム)のくるみのカロリーは146カロリーで、現在使用されている185という数値を39カロリー下回るという結果が示されています。
従来、くるみのカロリー価は19世紀後半に開発されたアトウォーター係数を用いて決定されていました。この係数は、多くの食品の代謝エネルギー(実際に体内で使用可能なエネルギー)の算出に用いられているものですが、Baer博士の研究によって、くるみの代謝エネルギーはアトウォーター係数による推定値よりも21%少ないことが明らかになりました。
■くるみはコレステロールを下げるスーパーフード
美容にも健康にも良いと言われるナッツは、最近話題のスーパーフードの一つ。その影響か、最近ではスーパーやコンビニなどでもよく見かけるようになりました。
手軽に手に入りやすいくるみは、ナッツの中でも抗酸化値が最も高く、さらに、ビタミンE、ビタミンビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、マグネシウム、銅、亜鉛などのビタミンやミネラルをはじめ、食物繊維、メラトニンなど人間の健康維持、増進に必要な成分が豊富に含まれています。また、2001年にローマ・リンダ大学が行った調査では、定期的にくるみを摂取した被験者には体重増加は見られず、コレステロール値も改善しています。
■手軽に簡単!くるみのポテトサラダレシピ
上記のように、くるみはバランス良く栄養素を補給するのに適した食材と言えます。そのまま食べてもOKですが、お料理にも使えば味わいのバリエーションが増えて食べる回数も増やせます。ここでは、くるみを使った簡単レシピをご紹介します。
くるみのポテトサラダの作り方
【材料】
・くるみ・・・20g
・じゃがいも・・・1個
・にんじん・・・20g
・玉ねぎ・・・10g
・きゅうり・・・1/2本
・塩・・・適量
・こしょう・・・少々
・酢・・・小さじ1/2
・マヨネーズ・・・大さじ2
【作り方】
(1)じゃがいもは小さめの乱切り、にんじんはいちょう切りにし、電子レンジに約4分かけ、塩、こしょう各少々と酢で下味をつける。
(2)きゅうりは小口切り、玉ねぎは薄切りにし、それぞれ塩もみする。
(3)(1)と(2)を混ぜて塩、こしょう各少々とマヨネーズで調味する。器に盛り、刻んだくるみを散らす。
ナッツの小さな一粒には多くの栄養素がバランスよく含まれています。ダイエット中、小腹が空いた時に2~3粒口にすれば空腹感も抑えられます。購入する時は食塩無添加のものを選ぶようにしてくださいね。
【参考】
※カリフォルニア くるみ協会