禁煙したら便秘に!?禁煙すると起こる体の変化
5月31日は「世界禁煙デー」ってご存知ですか? そして、5月31日から6月6日までの1週間は禁煙週間です。最近ではテレビでも禁煙治療のCMが流れ、世の中は禁煙ムードが高まり愛煙家の人は日々肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか。
今回は保険ショップ『保険クリニック』が20~60歳の男女500名を対象に行った調査から分かった最近の喫煙実態と、禁煙すると起こる身体の変化についてご紹介します。
■禁煙したいと思っていてもなかなか実行できない!?
現在喫煙している107人に「禁煙したいと思いますか」と聞いたところ、男女とも4割以上が「禁煙したいと思っているが、いつするかは分からない」と回答しました。「禁煙しない」と合わせると70%前後の人は今後今すぐ禁煙するつもりがないということが明らかになりました。
■では、禁煙して良かったことは?
禁煙できた人に「禁煙して良かったことは何ですか」と質問した結果、男女とも1位は「たばこの臭いがしなくなった」、男性2位と女性3位は「たばこが吸えない環境でもイライラしない」、男性3位と女性2位は「食事が美味しく感じる」という回答でした。上位3つの回答に男女差はありませんでしたが、4位以下の回答を見てみると、男性は「お小遣いが増えた」、女性は「肌がきれいになった」が上位にランキングしています。性別ならではの回答がランクインしていたのが特徴的でした。
■禁煙すると便秘になる!?禁煙すると起こる身体の変化
健康のことを考えて禁煙を決意してみたものの、禁煙を始めたばかりの頃は“禁煙離脱症状”と呼ばれる禁断症状を闘わなければならず、苦しい思いをしたことがある人も多いでしょう。ここでは、禁煙直後に起きる代表的な症状をご紹介します。
(1)禁煙するとイライラする
一番よく聞く禁断症状だと思います。イライラの原因の一つとして、喫煙者が依存症状態であることが挙げられます。依存というと“アルコール依存症”、女性では“買い物依存症”、最近では“スマホ依存症”などです。依存症とは、その行為をしていないとイライラしてしまうこと。ということは、ストレスが溜まっていてそれを解消するためにたばこを吸っている人も多いと思いますが、実は逆で、たばこを吸っているから(ニコチン依存症だから)たばこが吸えなくてイライラするのです。
(2)禁煙すると便秘になる
たばこを吸うと体内にニコチンが取り込まれます。ニコチンには血管収縮作用があります。朝一番にたばこを吸うと便意を催しやすいと言われているのは胃腸の毛細血管が刺激され収縮するからだと言われています。
しかし、たばこを吸うから便が出るという状態が慢性化してしまうと、吸わないと出ないという悪循環に。食生活や生活環境を見直して、自然に排便する体内リズムを取り戻しましょう。
(3)禁煙すると眠気に襲われる
禁煙すると、当然脳にもニコチンが届かなくなるのですがこれが眠気の原因と言われています。喫煙者の脳はたばこによって定期的に多量のニコチンが送られているので、それを受けるための受容体(アセチルコリン受容体)の調整処理を行っています。神経伝達物質であるアセチルコリンは交感神経と副交感神経に作用して興奮・覚醒、抑制という気分の変化を起こします。ニコチンが届かなくなると刺激がなく興奮・覚醒が起きづらくなるのが眠気の原因です。
禁煙離脱症状が出ているということは禁煙の効果が出ているということです。「何か自分の身体がおかしくなったのでは」と不安に思わず、症状が起きていることをポジティブに受け止め、今度こそ禁煙を成功させましょう。