お正月こそラクしたい!おせちで摂れる5大美肌食材とは
「もういくつ寝るとお正月~♪」ということで、あともう少しで2015年ですね。お正月には実家に帰省して、家族とのんびりおせちを囲みながら過ごす人も多いと思います。最近では百貨店やコンビニなどで購入することが可能になり、自宅で作る人は減ってしまった“おせち”。
今回は、料理家・栄養士の長沼梨沙子さんにおせちの歴史とおせち含まれる美肌食材について教えていただきました。
■これを知っていれば女子力アップ!おせちの由来
「本体おせちとは、元旦と年に5回ある節句に食べ物を供えた“御節供(おせちく)”が由来と言われています。節句の日に神様にお供えをして邪気を払い、幸せを願う宴会が開催された宮中行事を、生活に取り入れ始めたのがおせち料理の風習が広がり、やがて、節句の一番目にあたる正月に振舞われるご馳走だけがおせち料理として残ったようです」(長沼さん)
■おせちに含まれる女性に嬉しい美肌要素とは
おせちは色とりどりで目で見て楽しめる料理ですが、さまざまな食材を食べられるという意味でバランスがよく、しかも、それぞれの食材には美容的要素もたくさんあります。そこで、長沼さんに代表的な食材の栄養素について聞いてみました。
(1)黒豆・・・黒豆には、イソフラボン・レシチン・アントシアニンなど大豆同様多くの栄養素を含んでいます。アントシアニンにはチロシナーゼというシミを作る酵素を抑えてくれる働きや、皮膚のコラーゲン同士を結び付けてくれる働きがあるので、肌荒れ予防や美肌効果が期待できます。
(2)なます・・・:なますに使われる人参に含まれる「β―カロテン」は、抗酸化作用があり紫外線に対抗する力を強めてくれます。体内でビタミンAに変わり皮膚や粘膜を健康に保ってくれるので美肌に効果的です。
(3)数の子・・・コレステロールの生成を抑えるEPA・DHAを多く含んでいるので、ダイエットが気になる方にもお勧めです。
■美容にいい冬の食材を使った簡単レシピ
お正月はのんびり過ごしたいので、お料理もできるだけ簡単に済ませたいですよね。そこで、長沼さんに冬食材でできる簡単スープレシピを教えていただきました。
「お節料理で使われるごぼう。ごぼうは細く長く地中にしっかり根を張るので、縁起の良い食材として、煮しめ・たたきごぼうなどに使われます。今回は縁起の良いごぼうを使った身体温まるポタージュを紹介します。」(長沼さん)
■ごぼうの豆乳ポタージュ
材料(2人分)
・ごぼう 1本(100g)
・玉ねぎ 1/4個(50g)
・オリーブ油 小さじ1/2
・塩 少々
・水 200cc
・コンソメ 小さじ1
・豆乳 140cc
・塩・こしょう 少々
下準備
作り方
①下準備として、ごぼうはこすり洗いし、薄切りにし、水にさらして水気を取っておく。玉ねぎは繊維に逆らった薄切りにしておく。
鍋にオリーブ油を熱し、ごぼう・玉ねぎ・塩を加え、しんなりするまで炒める(中火5分~)
水・コンソメを加え水分が半分ぐらいになるまで煮込む(弱火~中火で5分~)。
火を止め、粗熱を取り、ミキサーにかける。
鍋に戻し豆乳を加え温め、塩・こしょうで味を調える。
おせちはいろんな食材を少しずつ食べられるので、バランス良く体に優しいお料理です。昆布は“喜ぶ”の言葉にかけて、黒豆は“まめに働く”などの語呂合わせと言うように一品一品に意味も込められているので、その意味を噛みしめながら、今度のお正月はおせちを味わってみてください。