プロが伝授!不快な梅雨をすっきり過ごすジメジメ撃退法3つ
梅雨から夏にかけての時期は、カビや食中毒菌などいわゆる“菌”への不安が高まるシーズンです。最近では抗菌・除菌グッズも市場に出回り不安を解消するためにそれらを買い揃える人も多いと思います。
そこで今回は、生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研が行った「カビ対策・除菌グッズに関する調査」の結果と、家事アドバイザーの矢野きくの氏の除菌に対するアドバイスをご紹介します。
■主婦の95%が「梅雨の時期に“菌”が気になる」
梅雨の除菌に対する意識について20代~40代の主婦500名を対象として行った調査結果で、「カビや食中毒菌などの“菌”への意識」について聞いたところ、「日頃から“菌”の存在が気になる」という主婦は72%と7割を上回りました。また、普段は気にしていなくとも、23%の主婦は「梅雨の時期だけは“菌”の存在が気になる」と回答。両者を合わせると「梅雨の時期に“菌”の存在が気になる」という主婦は95%で、衛生面における主婦の意識の高さと、梅雨の時期における“菌”への不安の大きさが明らかになりました。
■家庭での除菌対策、満足度はわずか30%
「あなたの家庭では、十分な除菌対策ができていると思いますか」と質問したところ、「できていると思う」という人は僅かに30%。7割の人は「自身の家庭における除菌対策が不十分である」ということを認識していることが分かりました。
除菌対策に関する悩みを自由回答形式で答えてもらったところ、
・「効果があるか不安」(東京都・47歳)
・「効果が目に見えないので難しい」(大阪府・49歳)
というように、効果に対して疑心暗鬼になる主婦たちの様子が伺えました。除菌対策の難しさの一面としては、その効果を目で確かめられないという点が挙げられそうです。
■家事アドバイザーの矢野きくの氏に聞く!オススメの梅雨の除菌対策とは
主婦の方々は不安や疑問をいただきつつ、様々な方法を試行錯誤しているようです。そこで、今回は家事アドバイザーの矢野きくの氏がお勧めする梅雨の除菌対策についてご紹介します。
(1)食中毒などが気になる、食卓の除菌のポイント
直接口に入れるものを扱う食卓では、“食卓菌”を残さないように、しっかりと除菌対策を行う必要があります。食卓においては台ふきんの使用には注意して下さい。逆に、食卓に菌を広げてしまう原因にもなりかねません。こまめに煮沸消毒をして天日干しするなど、清潔に保つ手間が取れないのであれば、別の方法をとるべきです。
その1つの手段としては、キッチンペーパーやティッシュで代用するというのも良いでしょう。使い切りで利用できる、これらのアイテムなら、いつでも清潔な状態で利用できます。
(2)カビの繁殖しやすい、梅雨の時期のお風呂の掃除のポイント
菌、特にカビが繁殖しやすいポイントであるお風呂は、清潔に保つことと換気をすることがポイントになります。
お風呂に最後に入った人は、壁や床をキレイな水でしっかり洗い流すようにしましょう。お風呂に入った後の石けんカスや油脂は、カビが生える原因になります。これらの汚れを残さないことがポイントです。その上で、窓を開けたり、換気扇を回したりして、十分に換気をし、湿気を残さないようにしましょう。
(3)湿気のこもりやすい寝室の、梅雨対策のポイント
雨の日が続き、干せる日が限られる布団はもちろん、枕やベッドパットなど、丸洗いすることが難しいアイテムの多い寝室。蒸し暑い夜も増えるこの季節、寝ている間に汗をかくことも増え、悩みを抱える人も少なくないでしょう。
そんな寝室にオススメなのが乾燥機の利用です。梅雨の時期の掃除には何より湿気に気をつけなければなりません。それぞれの機能にもよりますが、除湿機は半日で6リットル以上もの湿気を取ることも可能です。洗いにくいアイテムの多い寝室には、こうした除湿機の利用を検討してみるのも良いでしょう。
目に見えない分、努力した結果が見えづらい“菌”への対策ですが、きちんと対策しなければ不安は募るばかり。不安を解消するべく今回のアドバイスを上手に取り入れて、じめじめした梅雨の時期をすっきりした気分で乗り切りましょう!
【参考】
※ カビ対策・除菌グッズに関する調査 – トレンド総研