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「ヨーグルトで花粉症が治る」は勘違い!?間違った花粉症対策あれこれ

 

毎年やってくる花粉症。辛い症状に悩まされて、「この方法が効果的!」と聞くとつい飛びついてしまいますが、その方法は本当に信じて大丈夫なのでしょうか。

そこで、今回は花粉症対策として世に出回っている情報のウソホントについてご紹介したいと思います。

1:ヨーグルトを食べる

花粉症シーズンになると「花粉症予防にはヨーグルト!」などの特集が組まれるほど、花粉症対策の一つとして認知されているヨーグルト。筆者の知人でも「ヨーグルトを食べたら10年来の花粉症が治った」と言う人もいて、まんざら嘘でもなさそうではありますが、実は、発症した花粉症症状をきっちり抑える、完治させる効果はあまり期待できません。実際のところ、花粉症の症状が発症してからでは効果が期待できないため、ヨーグルトは体質改善や事前対策として食べるようにしておくと良いかと思います。

ヨーグルトに含まれている乳酸菌は整腸作用がありますが、人の腸内環境は千差万別。乳酸菌も様々な種類があり、どの乳酸菌を食べると効果があるかというのも個人差があります。自分の腸に合った乳酸菌を摂ることが重要です。

2:注射をうつ

残念ながら、花粉症は注射一本で治るものではありません。花粉症対策として①ステロイド注射、②アレルゲン注射、③ヒスタミン注射の3種類が挙げられますが、①ステロイド注射と③ヒスタミン注射は症状を抑える治療法で、②アレルゲン注射は完治を目指せる治療法です。注射の種類によって目的が異なりますので、治療を行う際は必ず医師と相談しましょう。

特に気をつけてもらいたいのは①ステロイド注射。患部からステロイド剤が時間をかけて体内に流れ約1ヶ月効果が持続するため、継続性が期待できますが、効果が長続きする方法ほど重大な全身性副作用が生じる可能性があり、副作用の事を考えると利用は控えた方が良さそうです。

3:目を洗う

花粉症は花粉が付着している事によってかゆみを感じるため、花粉自体を取り除くのが一番の近道です。その流れで、鼻うがいに並んで実践している人が増えてきた「目洗い」ですが、目がかゆいからと言って一日に何度も洗うのは危険です。目を洗うことで目を保護している涙の成分まで流されてしまって、目が傷ついてしまったり、結果的にドライアイになってしまったりする可能性があります。

筆者も花粉症なのでシーズンが来ると毎年憂鬱ですが、シーズン中は、できるだけコンタクトレンズはしないで目を休めたり、花粉が付着しにくい服装を心がけたりして、自分の性格とライフスタイルに合った対策を選んでいます。

皆さんも次のシーズンに向けてご自分に合った対策方法を上手に選んでくださいね。

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