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いい夫婦は“食事“を共にする!?家族揃っての食事と生活満足度の関係性とは

 

「家事ハラ」という言葉が最近ネットで話題となった。近年のライフスタイルの多様化により、夫婦間での役割分断に変化が起きている。妻が専業主婦の場合に比べ、共働き夫婦は家事分担で喧嘩になりやすいという説もある。実際、最近の家事事情・食事情はどんなものなのだろうか。

今回は、お料理コンシェルジュアプリ『ohganic』が3040代の子育て夫婦600名に聞いた「家事と夫婦生活に関する意識調査」の結果についてご紹介する。

家事はまだまだ妻の負担の方が大きい

「夫婦間での家事の分担割合」について尋ねたところ、「ほとんど妻(妻89割、夫1~2割)」が56.7%、「妻の方が多い(妻67割、夫34割)」19.8%、「すべて妻(妻10割)」17.5%と、94.0%が「妻のほうが多い」と答え、共働き世帯と片働き世帯とを比べても大差はなく、世帯種別に関わらず、まだまだ夫婦の家事分担は、妻の比重が大きいことが分かった。

さらに、「家事の役割分担が出来ていると思うか」との質問には、72.7%が「出来ている」と回答したものの、「家族全員が揃って夕食をとれている頻度」ごとに比べてみると、「週に4日以上」では78.5%、「週に1日以上3日以下」では69.8%、「週に1日未満」では25.0%との差がみられ、家族揃っての食事が家事の分担意識にも影響をもたらし得ることを示唆する、興味深い結果もみられた。

献立を考えるのはかなり孤独な作業

続いて、献立検討時の意識について。夕食を作ると答えた442名に対し「あなたは、毎回の献立決めに孤独を感じますか?」と尋ねたところ、「かなり感じる」8.6%、「まあまあ感じる」22.6%、「やや感じる」18.1%と、2人に1人にあたる49.3%が献立決めに孤独感を感じていることが判明した。

さらに、料理をする490名全員に対し、料理を作ることがいやになった経験や出来事ついて聞いたところ、「食べる側」であるパートナーや子どもの食意識の低さが伝わるさまざまなエピソードが得られ、献立決めにしても、料理を作ることに対しても、家族の協力まではなかなか得難いという実状が浮き彫りとなった。

料理を作る気をなくしたエピソードとしては

「子供のために、バランスや食べやすさを考えて作っても、結局文句を言って残されると、がっかりする」(女性/30代)

「パスタを作った時、『俺は手の込んだ料理よりパスタみたいな簡単な料理の方が良い』といわれた」(女性/40代)

「家事は私がやって、当たり前。夫は自分で家事をするという考えが全くなく、たとえ私がインフルエンザで寝込んでいても、『今日のめしは?』と聞いてくる。あきれた子どもが、お弁当を購入してきていました。」(女性/40代)

など、悪気はないのだろうが、ふと発したひと言に妻(母)の気持ちはズタズタになっていることもあるようだ。

生活に満足感を得るためには週に4日以上家族揃ってご飯を食べることがお勧め

最後に、「あなたは、現在の生活にどの程度満足していますか?」と尋ねたところ、69.2%が「満足している」、30.8%が「満足していない」と回答。また、1週間のうち家族全員が揃って夕食をとれている頻度に基づいて生活満足度を調査したところ、「週に4日以上」では73.2%、「週に1日以上3日以下」では69.0%、「週に1日未満」では47.5%が「満足している」と答え、家族揃っての食事が出来ている夫婦ほど、生活満足度が高い結果となった。家族と食卓を囲むことで交わされるコミュニケーションが、日常生活におけると密接に関わらない場面においても、思わぬ好影響をもたらしていることが伺える。

以前ほど家事は妻がやるものという意識が薄らいでいる気もするが、実際はまだまだ妻の負担が大きい。男性の仕事同様、家事は女性にとっては負担が大きいので、共働き夫婦の場合は同じ食卓を囲んで食事をする回数をなるべく増やし、家事分担についてきちんと話し合い、お互いにとってベストなスタイルを築く努力が必要のようだ。

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