アトピー対策で今話題の「L-92乳酸菌」とは
不規則な生活リズム、偏った食事バランス、過度なストレス…現代社会はアトピー性皮膚炎などのお肌トラブルに悩まされる方が増えていると言われています。対策はさまざまですが、免疫力アップ、腸内環境改善などにひと役買ってくれると注目の乳酸菌。今回は、その中でも最近話題の「L-92乳酸菌」についてご紹介したいと思います。
■子どものアトピーへの有効性は?
4歳~15歳のアトピー性皮膚炎患者20名を対象に「L-92乳酸菌」を8週間摂取してもらい、その経過を比較したところ、「L-92乳酸菌」を摂取することで皮膚炎スコア(アトピー性皮膚炎の症状やかゆみのレベルを数値化したもの)が低下し、皮膚のかゆみや皮膚症状が改善してきていることが確認されました。
似たような試験で、1歳~12歳の小児、生後10ヶ月以上~3歳までの乳幼児のアトピー性皮膚炎への有用性が確認できる結果も出ています。
■2015年1月、成人のアトピーへの有効性を発表
神奈川県横浜市大が行なった試験で、中等症以上の難治例が多いアトピー性皮膚炎に対しても有用性があることが発表されました。
試験では、18歳から54歳までのアトピー性皮膚炎患者49名のうち、24名に「L-92乳酸菌」を含んだタブレットを、残りの25名には「L-92乳酸菌」を含まないタブレットを、通常の投薬治療を続けながら8週間摂取してもらい、その経過を比較したところ、「L-92乳酸菌」を摂取していたグループでは皮膚炎スコア(アトピー性皮膚炎の症状やかゆみのレベルを数値化したもの)が低下したことが確認されました。
これまで乳幼児、小児に対しての有用性は明らかになっていましたが、2015年1月に成人のアトピーへの有用性が確認できたことで、「L-92乳酸菌」は幅広い年代に対して効果が期待できる乳酸菌であることが明らかになったと言えます。
■「L-92乳酸菌」は鼻炎や花粉症にも効果あり
「L-92乳酸菌」は身体の免疫バランスを整える作用があるため、アトピー性皮膚炎にだけではなくアレルギー性鼻炎や花粉症への有効性も確認されています。花粉症の時期、鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状に悩まされている方は症状の緩和のために、もしくは花粉が飛散する前の時期から予防のために「L-92乳酸菌」を摂取するのは有意だという研究発表もあります。
食事の内容を変えてもすぐには変化を感じることはできず、体調に変化を感じるまでにはしばらく時間がかかります。少なくとも2か月程度は続けないと症状の変化には気づかないかもしれませんので、根気強く続けてくださいね。