腸内環境を整える乳酸菌いろいろ 〜プラズマ乳酸菌編〜
アトピー性皮膚炎やアレルギーの対策と腸内環境を整えることの重要性はあらゆるところでお話しされています。発酵食品をよく食べるなど食生活の改善が近道と言われていますが、一番手軽に摂取できるのは乳酸菌食品かもしれません。
乳酸菌にも様々な種類がありますので、今回は「プラズマ乳酸菌」の効果についてご紹介します。
■プラズマ乳酸菌は新種の乳酸菌
プラズマ乳酸菌は、正式には「ラクトコッカス属ラクティス菌JCM5805株」と呼びます。キリンと小岩井乳業との共同研究によって発見された乳酸菌で、ウイルス感染を防ぐ免疫細胞を活性化する新たな乳酸菌として2011年に「ウイルス感染を防ぐ免疫細胞を活性化する新たな乳酸菌」として発表されました。その後、2012年3月にこの乳酸菌がプラズマ乳酸菌として正式に命名されました。
■免疫力アップが期待できるプラズマ乳酸菌
私たちの体は約60兆個の細胞で構成され、その細胞が集まって皮膚や内臓という組織になっています。そして、人間は外敵から身を守るために免疫細胞が働いて、害になるものを除去しようとする仕組みが備わっています。
このように人間は本来病気にかかりにくいようにできているのですが、日常生活の偏りやストレス過多、活性酸素の増加などによって体内バランスが崩れ、その結果、免疫力が低下してウイルスなどに感染しやすくなるのです。
この「免疫力」を高めるために、プラズマ乳酸菌が有効だと発表されています。ある研究ではかぜ症候群・インフルエンザ様疾患による咳や喉の痛みなどの上気道症状の有意な結果を確認できています。プラズマ乳酸菌は免疫細胞を活性化させ、総合的な免疫力アップが期待できます。ですので、アレルギーやウイルスにも負けない体作りをサポートしてくれると考えられます。
■免疫活性はエイジングケアにも
プラズマ乳酸菌は風邪やインフルエンザ、アレルギーに対してだけではなく、エイジングケア効果も期待されています。マウスを使った実験で老化現象を緩やかにするという結果が確認されています。普通の乳酸菌でも腸内環境を整えるのに一役買ってくれますが、プラズマ乳酸菌はお肌や頭皮にまで効果があることが分かっています。
また、免疫力がアップすれば細胞のガン化を防ぎ、寿命を伸ばす効果もあるそうです。
今回は、プラズマ乳酸菌についてご紹介しました。最近は、プラズマ乳酸菌が配合されているヨーグルトやミネラルウォーターなどが発売されていますので、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。