おシャレに気を使っていても、腸は汚い“お腸婦人”急増中!
ダイエットの大敵とも言える“便秘”。便秘になると、腸内に毒素がたまって、徐々に血中の有害な物質が増加。血液循環が悪化することで、肌荒れやターンオーバーの異常によって肌のくすみやシミなどにも影響があると言われている。食べたものがきちんと排出されず腸内環境に悪い影響を及ぼし、ひいては、腹痛・腰痛、もっとひどいと大腸がんや直腸がんを引き起こす可能性もあると言われている。
今回は、単なる便秘と軽く考えていると怖い思いをするかもしれない“便秘”についての意識調査の結果をご紹介する。
■外見に関心が高くても、便秘には手が回らない!?
小学館発行の「美的」「AneCan」「Oggi」の美容雑誌やファッション誌を愛読している20~30代の女性147人に「身だしなみに気を使っているほうだと思いますか?」と質問したところ、93%以上が「はい」と回答。
次いで、普段の腸の状態を聞いてみると、「ときどき便秘」「主に便秘がち」「ひどく便秘」と答えた人が73.4%も。見た目のキレイさには熱心ながらも、腸の状態は汚い“汚腸(おちょう)婦人”が圧倒的に多いことが明らかとなった。
■腸のキレイは気になりつつ、実情は対策していない
便秘に悩む人を対象にした「便秘を解消し、腸をキレイに保つための対策をしていますか?」という質問に「常にしている」と答えた人は、わずか38%。62%の人が、便通があったらやめてしまったり、必要を感じていても対策ができていないという結果に。
■腸をキレイに保てないのは「そこまで必要性を感じていない」から
日常的に腸をキレイに保つことができない理由は「そこまで必要性を感じていない」が1位。「効果が感じられない」「忙しいので忘れてしまう」「面倒くさい」などが続き、腸をキレイに保つことへの優先順位の低さがうかがえた。
■便秘だと思ったら、実は怖い病気だった!たかが“便秘”と侮るなかれ
便秘とは、便通の回数が減ったり、量が減る状態を指しますが、実は具体的に回数や量の定義はない。便が出づらい状態全般を指し、便秘をすることにより、お腹がすっきりしない感じや張っている感じがしたり、宿便状態により腹痛が生じることもあり、快適な生活を妨げられる。単なる便秘だと思っていたら、実は腸閉塞や腫瘍などで腸が詰まっている状態で緊急手術、というケースもあるので、ご注意を。
最近の女性は偏食やダイエットで便秘になる人が多い傾向にあるようだ。また、便意を催しても恥ずかしがってすぐに行けず、便秘を助長しているのもよく見かける。便は溜めておいても貯金のように得はないので、できれば下記の方法などで定期的に排便をきちんとするのが望ましい。
【定期的な排便に有効な生活改善ポイント!】
・適度な運動をする
・繊維質を多く含む食事をとる
・規則正しい生活を心がける
・ビフィズス菌や乳酸菌を含むものをとる
・水分をしっかりとる
便秘対策の必要性を感じていない人が3割近くいるようだが、前述の通り、放っておくと大きな病気にもつながりかねないので、気軽にできることから始めて、生活改善を試みてはどうだろうか。
【参考】
※腸の健康について – 小学館女性インサイト研究所