アトピー・アレルギー性皮膚炎の改善にちょうどいい“ビタミン”との付き合い方
アトピーに悩む人の多くは、「●●を食べた方がいい」、「●●をした方がいい」という情報を入手してはトライしてみるということを繰り返していると思います。腸内環境のお話は以前からしていますが、お肌の状態を改善するには“ビタミン”をバランスよく摂取すると良いと言われています。
そこで今回は、アトピー克服に必要な栄養バランスについてご紹介します。
■アトピー体質改善に不可欠な、ビタミンとは
ビタミンC、ビタミンB6、亜鉛、マグネシウムなどが不足すると脂肪の代謝が悪くなり、アトピー体質になりやすいと言われています。ビタミン&ミネラルが不足した状態が続くと症状の改善が見られない場合も。
アトピー体質の方にとってよく覚えておいていただきたい身近な栄養素は「ビタミンB2」、「ビタミンA」。最近注目なのは「ビオチン」です。今回はこの3つの栄養素について詳しく解説します。
■「ビタミンB2」
副腎の働きを助けるビタミンB2。不足すると皮膚炎を抑制する力が弱くなります。ステロイドの長期使用はビタミンB2を欠乏させると言われています。また、ビタミンB2が欠乏するとビタミンB6の不足も招き悪循環です。
ビタミンB2が多く含まれる食材として挙げられるのは、うなぎ、カレイ、秋刀魚、納豆、緑黄色野菜、ナッツなどです。納豆1パックで一日に必要な量の3分の1が摂取できるので、ご飯のおともにぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
■「ビタミンA」
ビタミンA(ベータカロチン)は皮膚や粘膜の上皮細胞の形成に関わるビタミン。不足すると皮膚や気管支から病原菌が体内に入りやすくなると言われています。
ビタミンAを多く含むの食材は、人参、シソ、パセリ、ほうれん草、干し海苔、鮎、うなぎなどです。
■「ビオチン」
まだ耳慣れない人も多いかもしれませんが、アトピー体質の方に絶対に覚えてもらいたい栄養素がビオチンです。皮膚と髪を守るビタミンとして注目を浴びています。
ビオチンは玉ねぎや大豆など野菜・豆類に多く含まれていますが、最近は効用が注目され、サプリメントなどにも含まれるようになってきました。
摂取する時の注意点として、卵の白身に含まれている「アビジン」というたんぱく質がビオチンの吸収を阻害してしまうため、卵を食べる時は半熟以上熱を通してから食すようにしてください。
アトピーの治療をしていると、「あれもいい」、「これもいい」と情報が錯綜しますが、今日ご紹介した栄養素・食材は身近に手に入るものばかり。必要なビタミン・ミネラルをきちんと取ってアトピーを治しましょう!