梅雨の時期でも危険!?気づきにくい“梅雨前熱中症“とは?
夏になるとニュースでよく耳にする“熱中症“というキーワード。総務省によると2014年は6月から9月にかけて全国で約4万人が根酋長で救急搬送されたというデータが発表されています。炎天下の中に長時間いると起こるというイメージですが、熱中症は夏の日差しの下で行動する時だけではなく、高温多湿の室内で過ごしている時でも起こることがあるそうです。
今回は遺伝子検査サービス『MYCODE(マイコード)』を手がけるDeNAライフサイエンスが発表した熱中症に関する情報と、熱中症になった時の対処方法についてお伝えします。
■気づきにくく危険度高い“梅雨前熱中症“とは?
熱中症と言うと真夏にかかりやすいイメージがありますが、5月から熱中症になる危険性もあります。今年は台風の影響で5月に真夏日を記録するなど、7月や8月と同じ環境が既に訪れています。また、温度差があることから体調を崩しやすく油断してしまうことが原因の一つとされています。
加えて危険とされている時期が雨季です。東京消防庁の過去のデータでは、気温が25度前後でも、湿度が高い時期に熱中症患者が増加しています。実は湿度が高いと汗をかきにくく体内に熱がこもってしまい熱中症に陥ります。比較的乾燥している7月や8月は喉も渇くため自然と水分を摂取することになり、 汗をかくことで身体が冷やされ熱中症の回避に繋がっています。
■肥満は熱中症になりやすい!?
肥満の人は軽い運動でもエネルギー消費が大きく、熱の発生が多くなります。また、脂肪が熱の放散を防ぎ、体温を閉じ込めてしまいます。このため体温が上昇しやすく、熱中症を起こしやすくなります。
その他にも心臓病、高血圧、腎臓病、精神神経疾患、皮膚疾患なども、体温調節機能の乱れの原因となることがあり熱中症の要因になります。上記疾患は生活習慣が要因で引き起こされるものもありますので、日頃からの注意や対策が重要です。
■いざという時ために、覚えておきたい熱中症対処法
めまいや一時的な失神、ふらつくなどの症状がある時は熱中症かもしれません。まず真っ先にすべき基本的な対応についてご紹介します。
(1)体を冷やす
濡らしたタオルを首や手足に当てます。大きな動脈がすぐ下に通っている箇所を冷やすとより効果的です。
(2)水分補給をする
汗によって体内の塩分が不足している場合がありますので、食塩水やイオン飲料、経口保水液を補給するようにしましょう。体への負担を考慮し、一気に飲み干すのではなく少しずつ何回かに分けて補給しましょう。
(3)涼しい日陰に移動し、衣類を緩めて休む
日陰でもアスファルトの上などでは地面の温度が上がっていますので、涼しい日陰に休ませましょう。足を高くして寝かせるのも良いです。
症状が深刻な時は命に関わることもあるので、適切な処置が大切です。また、熱中症はちょっとした注意で予防することができます。熱中症にならないためにもレジャーなどに出かける時にはタオルやスポーツドリンク、日陰を作れるパラソルなどを持参し、予防対策もしっかり行いましょう。