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えっ、お医者さんなのに?花粉症の医師4人に1人は「何もしない」

 

寒さが落ち着いてくると嬉しい反面、悩ましいのは花粉症。目が痒くてたまらない、鼻水・くしゃみが止まらないなど症状は様々だが、女性の花粉症患者にとってはメイク崩れや肌荒れなど悩みが増える季節だ。

年々花粉症患者は増えていると言うニュースも流れ、日本人の約3割が花粉症患者であると言われる現代。3割も上回るなら医師の中にも花粉症で悩んでいる人も多いはず。

そこで今回は、医師専用サイト『メドピア』が3,000人以上の医師を対象に行った「医師自身の花粉症対策」についてのアンケート結果を紹介する。

医師は2月から花粉症対策をスタート

まず、「いつ頃から花粉症の治療を始めるか」と聞いてみたところ、「2月」と回答する人が809人と最も多く、花粉症の医師の35.7%を占めた。次いで多かったのは「何もしない」。25%、花粉症の医師のうち4人に1人は意外にも何も対策をしていないことが明らかとなった。

対策を何もしない医師からは

・「重症ではないので対処療法しています」(30代、血液内科)

・「マスクを着用するなどの、予防だけで経過をみています」(40代、感染症科)

・「症状がひどいときのみ、点鼻薬等で対処」(50代、一般内科)

のようなコメントが寄せられた。

最も大切な除去対策は「マスク」

次に、「最も重要視している花粉症除去対策は何か」と質問した。「マスク」と回答した医師が1,620人と最も多く、40%以上を占めた。2位は「空気清浄機」(16.2%)、3位は「洗濯物を外干ししない」(7.3%)と続いた。

<マスク>

・「マスクでかなりの花粉を防ぐことができます」(60代、放射線科)

・「物理的なシャットアウトなので、実効性があると考えています」(30代、整形外科・スポーツ医学)

<空気清浄機>

・「極めて有効性が高く、また安全性が高い、副作用が少ない。経済効率がよく、高齢者にも安全性が高く、併用薬にも問題は少ない」(50代、循環器内科)

・空気清浄機を使うと目のかゆみが楽になります」(20代、一般内科)

<洗濯物を外干ししない>

・「・花粉を屋内に入れない最低限の対策をしています」(50代、一般内科)
・「いろいろ気を付けても、これをしてしまうと台無しですからね」(30代、精神科)
などの理由から、医師はそれぞれの対策方法を選んでいるようだ。

花粉症に悩む人はやはり医師の診察が必要

最後に、「自身で行っている。もしくは花粉症の家族に勧める花粉症の治療法」について聞いてみたところ、「薬物療法」と答えた医師が2,784人(71.4%)と最も多かった。

日常生活の中で花粉を物理的に防御するのが前提だが、やはり防御しきれない場合、症状を緩和するためには医師の診察、薬の服用が欠かせないようだ。

・「基本的には抗ヒスタミン剤の内服。症状によってステロイドの点鼻の併用。重症の場合は手術療法も考慮」(40代、耳鼻咽喉科)

のように、内服薬で症状がコントロールできない場合は点鼻点眼薬の併用。さらに重症の場合は手術療法と段階を踏んで治療を勧める医師も多いのではないだろうか。

くしゃみ鼻水、涙目……女性にとっては大変なシーズンが近づいてきている。年々花粉の飛散量も増えていると言われ、花粉症デビューする人もいるだろう。なるべく早い段階から対策を講じ、できるだけ楽に過ごせるようにしよう。

【参考】

医師自身の花粉症対策メドピア

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000010134.html

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