断捨離は「不用品の処分」とは違う
このコラムシリーズの中でこれまで「断捨離」について何度が触れていますが、もともと家事全般が苦手な私がいろいろと実践してみて感じていることがあります。
それは、断捨離は単なる「不用品の処分」とは違うということ。断捨離と聞くと、物を捨てたり物を減らしたりすることをイメージすると思います。もちろん捨てたり減らしたりすることで部屋やクローゼットが片付いて、気持ちもスッキリして快適になりますが、ただ単にお掃除の一環だと思って始めると、気づいたらまた物が山積み…なんてことになってしまいます。
断捨離は片づけることが目的ではなく、物と向き合い、自分の価値観を確認する作業な気がします。
部屋が荒れている時、同居しているパートナーと大ゲンカした、なんて経験がある人はいませんか?お部屋は自分自身を映し出す鏡です。何かに行き詰ったり悩んだりしている時、お部屋の掃除にまで気が回らずに、決まって部屋が汚れてしまう。その荒れたお部屋では気持ちも荒んでしまって…と悪循環にハマる可能性があります。荒れた部屋でパートナーと喧嘩なんて第惨事、ストレスMAXです。
だから、心身ともに疲れている時こそ、部屋の片づけに挑戦してみる。そうすることで、自分の気持ちや価値観と向き合うことができる気がします。お部屋が心の鏡なら、部屋をキレイにすることで気持ちまでキレイにすることができるということです。部屋がキレイになり、部屋の中にいい“気”が流れ始め、運気も上がると言われています。
以前もお伝えしましたが、断捨離とは「断」=不要なものを断つ、「捨」=不要なものを捨てる、「離」=モノへの執着から離れる、というヨガの考え方が由来。ストレス発散したくてショッピングで散財してしまうタイプの人は、一度お部屋の断捨離をしてみることをお勧めします。“本物”に囲まれた生活は気持ちが豊かになり、素敵な縁も運んで来てくれます。断捨離をした後なら、自分にとって本当に必要なものが分かってきて、“安物買いの銭失い”にならずに済むかもしれませんよ。