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どう始まる?妊娠初期症状チェックリスト

 

妊娠を心待ちにしている女性にとって、妊娠初期症状はどんな感じなのか気になりますよね。妊娠による体の変化は、基本的に生理予定日の後の一週間ぐらいで出てくると言われています。

今回は、妊娠・出産経験者の方の体験談と共に、こすぎレディースクリニック院長の椎名邦彦先生に伺った妊娠初期症状についてのお話をご紹介します。

もしかして!?妊娠初期症状体験談

まず、これまでに妊娠経験のある方へ妊娠初期の頃の体験談を聞いてみました。

「休日に友達と飲みに行き、いつもと同じくらい飲んだ後、軽い吐き気を感じた時、初めての感覚に妊娠したかもと直感が働いた」

「眠くて眠くて仕方がなかった。特に朝が眠くて起き上がれないくらいだった」

「電車やタクシーのおじさんの体臭が(旦那さん以外の男性の臭いが)全部気持ち悪くなった」

「脂っこいもの、ポテトチップスなど1年に一回も買わないものを食べたくなって買っていた」

「免疫がダウンしたのか普段引かない酷い鼻風邪がずっと続いた」

など、体の変化はさまざま。よく聞く吐き気眠気だけでなく、臭いに敏感になる、食べたくなかったものが食べたくなるなど、五感に変化も起こるようです。

医師が教える意外な妊娠初期症状チェックリスト

椎名先生に「こんな症状が出たら妊娠しているかも?」という症状について伺いました。

お腹が張る、むくむ

眠くなる

胃のむかつき、食欲がなくなる

不正出血

気持ちが穏やかになる

しみ、かんぱんが広がる

虫歯にならない体質なのに虫歯になった

風邪を引きやすい、インフルエンザにかかった

自分の行動が守りに入っているかもと思える時

外出したくないなど家にいたくなる

妊娠検査薬反応前でも、上記に当てはまる症状がある人は、妊娠している可能性があるかもしれません。

椎名先生によると、妊娠していても、眠気や食欲の変化などの症状がほとんど出ない人もいるそうで、場合によっては、妊娠5カ月まで気付かなかったかたもいるそうです。

妊娠初期症状の原因とは?

妊娠初期症状はどのような原因で起こるのでしょうか。いくつかの症状について、椎名先生に解説していただきました。

胃のむかつき、食欲がなくなる・・・こういったつわり症状は、これから生まれてくる生命に対して、母親の体が自分と全く異なる物質(子供)を身体に受け入れる免疫反応により起こります。普通は血液型の違う血液を、輸血または他人の臓器を提供されても拒絶反応を示して本人の命に係ってしまいます。しかし、こうしたつわり症状を乗り越えながら、血液型やRhタイプの違う我が子とお腹の中で共存できる事はとても神秘的ですね。

不正出血・・・不正出血は、着床時に少量出血が起こることが原因です。しかし、予定月経の時期が過ぎているのに普通の月経ではなく少量の出血が続いている時は、妊娠しているのに切迫流産の症状で出血している可能性があるので注意が必要です。そのまま止まって妊娠経過が問題ない方もいらっしゃいますが、早めの受診をおすすめします。

風邪をひきやすい・・・ママは赤ちゃんをお腹に受け入れるため、普段よりも免疫力を弱め自分とは他人である赤ちゃんを受け入れる体制づくりをします。そのため、妊娠初期には妊婦さんがインフルエンザや風邪、カンジタ膣炎に罹りやすくなるのです。

妊活女性必見!妊娠初期の過ごし方

最後に、妊娠初期をどのように過ごせばよいか、椎名先生にアドバイスをいただきました。

「最近の妊活女性の皆さんは、ほとんどの方が仕事を持っておられると思います。経過が問題なければ仕事は続けて問題ありません。大切なことは、妊娠初期は赤ちゃんの発達にとても大切な時期なので、無理をしない事です。仕事との両立も必要ですが、遅い時間まで仕事をしなければならない環境の妊婦さんは、無理せず主治医に相談して解決策を見出しましょう。」(椎名先生)

今回の取材で様々なことが分かりましたが、生理予定日前から吐き気がある人や、生理が遅れていても体調に何も変化がなく妊娠に気づかなかったなど、症状や状況は人によってさまざまなようです。気にし過ぎるのも良くないようですが、妊娠の兆候を知ることは、お薬を控えたりする時期の目安にもなりますので、是非参考にしてください!

(高橋果内子)

 

取材協力:椎名邦彦・・・・こすぎレディースクリニック院長。産婦人科専門医、抗加齢医学会専門医。

 癒して治すを基本姿勢に、最新の産婦人科・美容医療、東洋医学などの代替医療やアンチ エイジング医療を取り入れながら、女性がいつまでも健やかで美しくあるための医療を 提供。座右の銘は『医は意なり』。

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