約9割の人が悩む“秋バテ”、セルフチェックリスト
今夏は朝晩の寒暖差が激しく自律神経に負担がかかる気候だった上、梅雨明け後は真夏日・猛暑日が続きました。このような不安定な天候が続いたことで、身体への負荷が蓄積され“秋バテ”が深刻化することが懸念されます。
そこで今回は、『ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao』が行った「夏から秋の不調に関する意識調査」で判明した秋バテ事情と、タイプ別秋バテ対策をご紹介します。
■過半数以上が秋バテに!もはや国民病の“秋バテ”
意識調査の結果、半数以上の53.8%の人が秋に不調を感じていることが分かりました。さらに、そのうちの9割が夏の不調が回復せず秋になっても続いていることが判明。一方、夏には不調を感じず、秋になってから不調を感じる人は8.1%と少数派で、ほとんどの人が夏の不調を秋まで引きずっていることが伺えます。
この結果に対し、麻布ミューズクリニック名誉院長の渡邉賀子先生は
「秋バテには、夏は元気に過ごしたのに秋になると燃え尽きたように不調が顕在化する“燃え尽き型”と、夏バテが回復せず秋にも不調を引きずる“だらだら不調型”の2タイプがあります。昨夏は“だらだら不調型”が多数派でしたが、秋バテのタイプはその夏の気候や、個人の体力によって異なるため、どちらのタイプも注意が必要です」
と指摘しています。
■あなたは何タイプ?“秋バテ”セルフチェックリスト
ここでは、ご自身が“秋バテ”になりやすいタイプかチェックしてみましょう。
“秋バテ”危険度チェック
1. 冷房が効いている部屋は快適に感じる
2. 冷たい飲み物が好き
3. 屋外でのレジャーが好きなほうだ
4. 夏の入浴はシャワーだけの場合が多い
5. 夏は素足でいることが多い
6. 胃腸が弱い方だ
7. 紫外線対策を怠りがち
8. 普段過ごす部屋(家または職場)の冷房温度は 25 度以下
9. 夏は果物をよく食べる
10. 暑さ、寒さに弱い
3 個以上当てはまると秋バテになるリスクが高いです。特に1.~5.に○が多い場合は、“燃え尽き型秋バテ”になる可能性が高く、このタイプは夏場に自覚症状がないために、対策が遅れがちになるためより注意が必要です。
■タイプ別秋バテ対策法
ここでは、タイプ別秋バテ対策法をご紹介します。
<燃え尽き型秋バテの方>
夏はシャワーだけで済ましている人も多いと思いますが、シャワーだけだと身体の冷えが解消できずに体温・代謝も上がりません。
「暑くてどうしても湯船には浸かりたくない」と言う人はシャワーを浴びる時間を長くする、頭から長めにシャワーを浴びる、首元をシャワーで温めるなどの工夫をしましょう。
<だらだら不調型秋バテの方>
このタイプの方は胃腸が弱く、熱を産生するのが苦手な体質の人が多いです。筋肉を鍛えることで熱を生み出し、夏を運ぶ機能も高まりますが、「筋トレが面倒」と言う人は、気付いた時に肩甲骨周りを動かしてください。肩甲骨周りはエネルギーを燃やす褐色脂肪細胞が多いため、熱を生み出しやすくなります。
季節の変わり目はプチ不調に悩みやすい時期。ちょっとした工夫で不調を吹き飛ばしましょう!