2015花粉注意報!今年流行るタイプ別の対策法
春は穏やかな気候で過ごしやすいですが、その反面悩まされる人も多いのが花粉症。一度花粉症になってしまうと、なかなか治らない厄介なものです。年々花粉飛散量が増えていると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
そこで今回は、愛知医科大学客員教授・アレジオ銀座クリニック院長の呉孟達先生に花粉症にまつわるお話を伺いました。
驚愕!実は日本人の●人に1人は花粉症
「鼻アレルギーの全国疫学調査2008(一番最新の調査結果)によると、日本全国の花粉症の有症率は29.8%でした。と言うことは、約3人に1人は花粉症に悩まされていると言うことになります」(呉先生)
実はあなたも?花粉症症状チェックリスト
呉先生に「こんな症状が出たら花粉症かも?」という症状について伺いました。
□鼻のかゆみ
□目のかゆみ
□くしゃみ
□鼻水
□鼻詰まり
□鼻声
□いびき
□睡眠障害
□集中力の低下
□頭重
「鼻水・くしゃみ」「目のかゆみ」など花粉症の症状としてよく聞く症状以外にも、「いびき」や「集中力の低下」なども、花粉症の症状のようです。
今年の花粉はいつ頃こう来る!
「花粉症のタイプはいくつかの切り口で分類します。“症状別”では、くしゃみ・鼻水型、鼻詰まり型、充全型(くしゃみ+鼻水+鼻詰まり)があり、“種類別”には、一種類の花粉、たとえばスギのみに反応するなどの“単一型”、複数の花粉に反応する“多重型”があります。
また、花粉が飛ぶシーズンが異なるため、“季節別”のタイプもあります。春型はスギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ、マツなど、夏型はカモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ホソムギなど、秋型がブタクサ、カナムグラ、タンポポ、ヘラオオバコ、冬型はヨモギがアレルギー源である事が多いです」(呉先生)
花粉症タイプ別!花粉症対策アイテム3選
最後に、花粉症の人にお勧めの対策アイテムについて、呉先生に教えていただきました。
①とにかく鼻がかゆい、鼻水が止まらない人には、「スチーム吸入器」
細かな蒸気を噴出させ、鼻やノドの粘膜を加湿することで、不快感を軽減させる「スチーム吸入器」。
スチーム吸入器で噴出される蒸気は、約40度に加温されます。10マイクロメートル(0.01mm)程度の細かい霧状のため、浸透圧などの鼻粘膜への悪影響はほとんどありません。
②目がかゆい、お肌がガサガサするというタイプの人には「サイクロン式掃除機」
花粉症の症状は、花粉そのものが症状を引き起こすのではなく、花粉が持つアレルゲンが元凶です。このアレルゲンは、花粉の表面よりも内部に圧倒的に多く存在しています。花粉が掃除機に吸い込まれると、強力な風圧やフィルターを通る衝撃でバラバラに砕かれてしまい、結果排気口からアレルゲンが噴き出されてしまいます。花粉症に悩む方は、サイクロン式掃除機に切り替えた方が良いです。
③症状が気になって眠りが浅いというタイプの人には「アロマ加湿器」
帰宅した後や部屋の換気をした時には、どうしても花粉が室内に入り込みます。そこで重要なのが“湿度”。湿度が低いと、人が通る度に花粉が部屋の中を舞います。エアコンの影響もあり室内が乾燥しがちなので、湿度を調整すると良いでしょう。ユーカリ、ティーツリーは、殺菌効果も高く、鼻づまりなどの症状を緩和してくれます。
まとめ
これからますます症状が悪化する時期に突入です。憂鬱な気分になりますが、今回の呉先生のアドバイスを参考に、少しでも症状が楽になるよう、日々努力してみてください。
(高橋果内子)
※取材協力:呉孟達先生
愛知医科大学客員教授・アレジオ銀座クリニック院長。「人々の求める“良質の医療”」を目指し、平成20年に『アレジオ銀座クリニック』を開設。